じつぞん

歌人/ウェブプロダクトオーナー
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こんにちはこんにちは!短歌や詩を書いてたまにポエトリーリーディングをしているじつぞんと申します。ウェブサービスのプロダクトオーナーもやっています。


SUZURI Peopleではつくっている短歌や詩、小説、エッセイなどを不定期で更新していこうと思います。ゆるっとお付き合いください。支援していただいたお金は、イベントの出展費用や制作費に充てさせていただきます。

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    花を弔いたい

    買った花を散らしてしまった。毎日やるべき水の入れ替えを1日サボってしまった。そうするとまだ蕾を抱えた花は重みで茎ごと折れてしまい、明らかに生命がしおれているようだった。

    水を変えようか、栄養剤は無かったっけかと考えたが、終末期の患者のように見えた花たちを僕は「殺す」選択をした。花は潰さないようにしながら、ティッシュやビニールと同じゴミ箱に入れた。棺にはあまりに粗末で横着だった。

    1週間かそこらの短い生活だったが、僕は充実していた。「世話をしている」という事実にぼんやりと満足し、朝の手間を愛した。茎を切る際の断面の作り方、花器に再編成する花と草、徐々に開くチューリップの花弁。無駄なことをしないように訓練された、会社に出荷される前の人間が心に化粧をするように花を整える。自分でもわかるくらい機嫌が良くなった。

    そんな花が散る。花を支えきれず折れる。ペットの死はこんな感じなのだろう、言い様の無い謝罪と悲しみが混ざった気持ちが僕の目と手から全身に拡がっていった。

    花は買ったときには近いうちに死ぬことを決められている。根を失って鑑賞のために運ばれる。サラリーマンのちっちゃな自意識を満たすために咲き続ける。死ぬとわかっていたのに、自分のせいなのに、花が終わることがこれほどに悲しい。花を習慣のように飼う人は、毎週こんな別れを迎えているのだろうか。僕が感傷的すぎるのか 。次第に慣れていくのだろうか。

    今思うのは、僕はしばらくは意識的に慣れることなく、花たちの死を弔っていきたいということだ。死を悼み、悲しむ。そんな気持ちで花を世話し続けられるのかわからないけど、花も手間も愛し、そのぶん別れを辛く思える人間でいたい。弔うには棺がお粗末なので、何か用意したいな。花の棺には花は添えられるんだろうか。多少オーバーなくらいが心を落ち着かせるには良い気がする。とりあえず、今日までの花たち、ありがとう。